高気密住宅は換気システムが重要
さいが設計工務では換気システムにダクトレスタイプの熱交換換気システムを標準採用しています。
弊社では約10年前ほど前からUa値0.3W/m2•K以下、C値0.3cm2/m2以下の高性能な家づくりをしていますが当時から換気はダクトレスタイプの熱交換換気システムです。
地球規模の気候変動や円安原油高の影響で高騰し続ける光熱費などの関係で、住宅の高性能化は進んできています。
昨年まで「住宅はデザイン!」と言っていた工務店も今では性能に話を切り替えています。
高性能住宅が増えることは日本にとって良いことなので昨今の傾向は前向きに考えています。
ただ、一生に一度の家づくりのパートナーであるハウスメーカーや工務店を一社選ばないといけないお客様はこれだけ多くの会社が性能を謳うと、
「どこも性能、性能と書いてあり住宅の性能差がわかりにくい。」
となってしまうのではないでしょうか。
そういった場合は各社のホームページで「換気システム」についての記載をよく確認された方が良いと思います。
高性能住宅の性能は断熱材だけを厚くするのでは出ません。
断熱材だけ厚くしても気密性能を有してなければ住宅の性能はかえって低くなってしまいます。
そして気密を正しく考えると必ず換気の問題に直面します。
高性能住宅と換気システムは密接な関わりがあるからです。
私個人の見解ではありますが最近性能を謳い始めた会社さんは換気システムの表記や紹介が弱いというか、軽い内容で捉えている傾向が強いと思います。
よく理解されていないのと気密性能を高める技術がまだ低く、換気システムの重要性を知らない可能性があります。
高性能住宅が増えることは良いのですが性能を正しく有していない住宅が増えることはよくありません。
「この会社どうだろう」と気になる会社が出てきたら、換気についてどう考えているかホームページで調べたり直接その会社に質問してみるのが良いと思います。
「気密性能はそこそこで大丈夫です!」
という回答をするような会社だったらおすすめは出来ません。
前置きが長くなりましたが、さいが設計工務がダクトレスタイプの熱交換換気システムを標準採用している大きな理由は下記の3つです。
- ダクトタイプと比べてイニシャルコストが安価
- メンテナンスが容易
- 建物の気密性能が高いのでダクトレスの小さなファンでも十分換気が可能
ダクトタイプと比べると熱交換率が低いなどのデメリットももちろんありますが、それを上回るメリットがあると考えています。
関連ブログ:ダクトレス換気システムを推奨する理由