フルハイトドアを使う理由
弊社では室内建具に神谷コーポレーションさんの「フルハイトドア®︎」を標準採用しています。
施工事例の写真を見ていただくと分かりますが、フルハイトドアは床から天井までの高さの室内建具で建具の上部に下り壁がありません。
無垢材の床やしっくいの壁を採用している弊社なら、「無垢材の建具の方が良いのでは?」と思うお客様もいらっしゃるかもしれません。
もちろんハイドアを無垢材で作れるメーカーがあると一番ありがたいのですが、建具は高さを求めると変形するリスクが高くなります。
弊社が神谷コーポレーションのフルハイトドアを標準採用している理由は「天井が高く見える」というハイドア特有の理由ではなく、下り壁が無いことにより、室内の空気が循環しやすくなるためです。
各メーカー様々な技術を使ってハイドアを製作していますが、神谷コーポレーションさんはその中でもハイドアに特化しているメーカーでお金と技術を集中しています。
私も工場見学をさせていただきましたがその熱意を感じたので、それも神谷コーポレーションさんの「フルハイトドア®︎」を採用している理由の一つとなっています。
さいが設計工務の家では、建物内のエアコン設置台数2台(30坪程度の住宅の場合)を推奨していますので、お客様には「家に不在の時は部屋のドアを開けっぱなしにしてください」とご説明しています。
いくら性能の良い住宅でも、冬場一階のルームエアコンが一台稼働している時間帯に入口のドアを閉め切りにしてしまうと各部屋で温度差が生じる可能性があります。
もちろん部屋はプライベートな空間ではありますが、不在時に部屋のドアを開けっぱなしにしていただけると、建物内の空気が循環しやすくなります。
その際にドアの上に下り壁が無いほうがより良いので、フルハイトドアを標準採用しています。デザインがシンプルで良いとかの理由もなくは無いですが、大きな理由はそれだけです。
この話を神谷コーポレーションの担当者に話をすると、本人たちの意図とは違うのでしっくりきていない顔をされますが・・・