「木造住宅」とは、土台や柱などの構造部分に木材が使われている住宅です。
さらに「木の家」とは、内装である床材や天井などにも木材を使用した家のこと。
自然素材を贅沢に使った「木の家」の5つのメリットについて、解説します。
メリットその1・断熱性・調湿性の高い快適住宅で光熱費節約
木の家の一番の特徴として挙げられるのが「熱伝導率の低さ」と「調湿性」。
木材は熱伝導率が低いため、断熱性が高く、夏涼しく冬は暖かいという特徴があります。
木は無数の空気孔から湿気を吸ったり吐き出したりします。湿気の多いときは吸い込み、乾燥しているときは吐き出して、室内の湿度を快適な状態に保つため、快適に過ごせるのです。
さらに気密性を高めれば、一年中ほぼ一定の温度・湿度を保てます。高温多湿の日本の住宅に、最も適した住宅です。
内装に使用する木材の種類によっても、断熱性や調湿性は異なります。
温度や湿度を調整できるのは、木の中に空気が含まれているから。
木の中に空気の層を含む割合を「空隙率」といいます。
無垢材の一枚板は、この空隙率が高いため、断熱性や保湿性に優れています。無垢材のフローリングは、冬も冷えにくいのです。
一方、合板フローリングは、数ミリの薄い板を張り合わせた上に圧縮しているため、空隙率が低く、空気の層がほとんどありません。
当然、断熱性は低くなり、冬は冷たく感じられます。足元が冷たいと、床暖房などの暖房代がかさみ、節約からは遠のいてしまいます。
埼玉に拠点がある「さいが設計工務」なら、無垢材のフローリングが標準仕様。
日々快適な上、光熱費節約にもなる「木の家」が建てられます。
メリットその2・災害に強い
木造住宅は、意外にも災害に強いと言われます。
気になる耐震性も、ほかの工法と比較して劣るという事はありません。鉄骨より軽く柔軟性のある木材は、揺れを伝えにくいとも言われます。
建築基準法の「新耐震基準・耐震等級3」を遵守して建てられた木造住宅は、震度6~7の地震でも、倒壊することはほとんどないと言われます。震度5程度の地震であれば、ほぼ無被害か軽微な被害にとどまるでしょう。
耐火性もあり、木は簡単には燃えません。ある程度の厚みを持つしっかりとした木材を使用すれば、火災で家が崩れる可能性は低くなります。
同じ金額で建てるなら、ほかの工法より高性能でコストパフォーマンスが高いことが、木の家の大きなメリットの一つです。
メリットその3・吸音性と衝撃を吸収する性質で、子育て中でも安心な家
木の家は吸音性に優れていることも特徴の一つ。
生活音を吸収し、反響することを防ぐため、お子さんが走り回っても、お母さんがストレスを感じることが少なくなります。
天然の木材は、衝撃も吸収するため、走り回るお子さんにとっても最適です。
特に無垢材のフローリングは足が疲れにくく、ひざや腰にも負担がかかりにくくなります。
小さなお子さんや高齢者にもやさしい素材なのです。
天然の調湿機能を持つ木の家は、カビが生えにくく、衛生面でも健康面でも安心して暮らせます。
無垢材は、合板のように接着剤を使用しないため、化学物質の使用を減らせます。
シックハウス症候群への対策となり、アレルギーやアトピーのお子さんがいる家庭にもおすすめです。
また、きちんと手入れをすれば長く暮らせる木の家は、コスト的な面から見ても、子育て家庭にやさしい家だといえるでしょう。
メリットその4・視覚・嗅覚・触覚で味わう、リラックス効果
木の家のメリットは、建築的な性能面だけではありません。木の魅力の筆頭に挙げられるのが「香り」。
抗菌性を持つ香り成分「フィトンチッド」は、もともと植物が外敵から自分の身を守るために供えているもので、森林浴のようなリラックス効果が期待できると言われます。
木の「肌ざわり」も魅力の一つ。
夏にひんやりとした無垢のフローリングを歩くだけで、心地よく癒されます。
冬場には、温かみのある木が、ホッとする居心地の良い空間を作り出します。
美しい木目も木の持つ重要なポイント。家全体の雰囲気づくりには欠かせない要素です。
経年劣化で朽ちていくだけの人工物とは異なり、時を経て風合いを増すのも天然素材である木ならでは。紫外線などにさらされて、変化する色や風合いを楽しめるのも、木の家の素晴らしい魅力です。
メリットその5・木材の有効活用で環境にもやさしい
日本は、国土のおよそ3分の2が森林という世界でも有数の森林国です。
にもかかわらず、森林資源を有効活用できていません。国内の木材需要量の約7割は輸入に頼っているのです。
よく言われる「木を切ると環境が破壊される」というのは誤解です。
森林は、適切な量だけ伐って使い、伐ったら植えて育てることで、循環して使い続けるサイクルが生まれます。
このサイクルがうまく循環しないとどうなるのでしょうか。
林業が停滞し、放置される森林が増えます。森林は、植えた木を間引くなどの手入れをしないと、木々の間に日が差し込まず、暗い地面には、木の栄養となる草が生えなくなります。
栄養が行き届かなくなった木はひょろひょろと間伸びして、建材として使えません。
適切な時期に伐られず高齢になった木は、二酸化炭素をうまく吸収できなくなります。
草が生えず生物が住めなくなり硬くなった土は、大雨が降ると土砂崩れなどの災害の原因となることも。また、林業の停滞で、働き手が減少することも大きな問題です。
国産の木材のほとんどが針葉樹であることも、建材として活かしきれない理由の一つ。
針葉樹は主に柱や梁などの基礎部分に用いられます。さいが設計工務でも土台は国産のスギやヒノキを使用。
一方、国内のフローリング材のほとんどは輸入の広葉樹を使用しています。
針葉樹は柔らかく、肌触りが良い反面、傷や凹みが目立つため、どうしてもお客様から敬遠されがちです。
そういった事情から、さいが設計施工が標準仕様で提供している床板も輸入材になります。
しかし、「傷がついてもいいから国産の針葉樹を使いたい」というお客さまには、地元・埼玉県飯能産のスギの床板をご案内しています。
国産の広葉樹はコスト的に導入が難しいことが現実問題として立ちふさがります。
この点がうまく解決できれば、さらに環境に配慮した家づくりが進むでしょう。
現状では、梁・柱などの基礎に国産の木材を使用するだけでも、環境面でのメリットがあるのです。
「木の家の悩み」の強い味方!「緑の柱」
木の家にたくさんのメリットがあることは理解したけれど、シロアリの被害や腐りやすいなどのデメリットが気にかかるという人に、頼もしい味方をご紹介します。「さいが設計工務」採用の「ハウスガードシステム」の「緑の柱」です。
一般的な木造住宅では、新築時にシロアリ予防薬剤を木材に塗布しますが、その効果は約5年。
対して「緑の柱」に用いる木材保存剤「マイトレックACQ」の加圧注入処理の効果は半永久的。29年以上の耐久を実証済みです。
木が腐ることを防ぐ効果もあるため、メンテナンスの必要がありません。
そんなに長持ちする薬剤なんて、体に悪いのでは?という声も聞こえて来そうですが、その点も安心してください。
マイトレックACQは、JIS(日本産業規格)やAQ(優良木質建材等認証)、JAS(日本農林規格)で認められた製品で、シックハウス症候群の原因となる物質は一切含んでいません。
主成分の「塩化ベンザルコニウム」は、歯磨き粉・目薬など、「銅化合物」は銅釜の炊飯ジャー・10円玉など、どこの家庭でも日常的に使用するものでできています。
何より、「緑の柱」の木材は、国の公共事業に使われていることでも、安全性の高さは証明されています。
緑の柱に使用されている木材は、国産のスギ・ヒノキで、環境にもやさしい点も大きなメリットです。
木の家は、地球環境にも人にも優しいメリットだらけ
以上のように、木の家には、たくさんのメリットがあります。
・ローコストな建築費・光熱費節約・高い耐久性で経済的にやさしい
・有害物質無使用・森林浴効果・ストレスフリーで住む人にやさしい
・森林の有効活用で地球環境にやさしい
・「ハウスガードシステム・緑の柱」なら、メンテナンスフリー
埼玉県で木の家を建てるなら、“さいが設計工務”にお任せください!