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戸建て住宅の引き渡しまでの流れを解説!アフターサービスも紹介

マイホーム購入は誰でも失敗したくないものです。しかし、人生で何回も経験することではないため、購入から引き渡しまでの流れがわからず、不安に感じる方が多いかもしれません。


この記事では、マイホーム購入を考え始めたときに、相談をしてから引き渡しまで、工務店とどのような流れで計画を進めていくのかを解説します。さらには、マイホームで重要なアフターサービスについても紹介するので、マイホーム購入を検討している方は、ぜひご覧になってみてください。





相談

マイホーム購入の検討をはじめるときは、新居を構える地域をある程度絞り、そのエリアの工務店に相談してみましょう。

工務店によって、電話やメール、ホームページのお問い合わせフォームなど、さまざまな相談窓口を用意しています。 


相談の段階では具体的なマイホームのイメージがなくても問題ありません。工務店は、モデルハウスの見学会や宿泊体験会、実際に住んでいる方のお宅訪問など、マイホームをイメージするのに役立つサービスを提供しています。

このような丁寧なサポートが工務店ならではのメリット。

まずは話を聞いてみるだけのつもりでも、工務店に相談してみてください。


 打ち合わせ(方針・予算・土地探し)

相談の結果、マイホームの実現をより詳細に検討することを決めたら、工務店と基本計画の打ち合わせをはじめます。

この段階で重要なのは、方針・土地・予算です。


方針とは、マイホームで重要視する間取りや性能などの方向性を指します。

工務店が、標準性能の説明とあわせて要望のヒアリングを行うので、それに答える形で方針決定を進めます。オプションで優先的に採用したい設備などがあれば、早めに伝えておきましょう 。


土地は住みやすさだけでなく、予算にも影響を与える大きな要素です。

工務店によっては、物件にあった土地をいくつか提案してくれます。住みたい場所があれば伝えておきましょう。


 マイホームの実現には、予算を工務店と共有することが大切です。

打ち合わせの早い段階で大まかな総予算を伝えることで、工務店がコストコントロールをしながらマイホームの大きさや間取り、性能、土地を提案できるようになります。マイホームを絵に描いた餅で終わらせないために、予算内に収まるように計画を進めましょう。


 打ち合わせはオンラインでできるケースが増えています。以前よりも手軽に打ち合わせの機会を設けられるようになっているので、積極的に取り組んでみてください。


 契約

打ち合わせの末、マイホームの購入を決めたら工務店と契約を行います。

契約の段階では予算を確保する必要があるため、住宅ローンや補助金に関しても準備を進めましょう。

環境に配慮した設備や育児を助ける設備を採用すると受けられる補助金など、このあとの詳細設計に関わる要素もあります。これらについても工務店に相談するとよいでしょう。 


契約が成立すると、詳細設計を進め、工事に取り掛かります。

このあとの打ち合わせでは、納得のいくマイホームの実現に向け、具体的なイメージを膨らませるのが大切です。

マイホームは時代に合わせて性能や設備が更新されています。新居を構えた親戚や友人に家を見せてもらうことで、最新のよいアイディアを得られるかもしれません。 


打ち合わせ(仕様・間取り・デザイン)

契約後の打ち合わせでは、設計者やコーディネーターなど、住宅設計のプロが要望を取り入れながら理想のマイホームを提案し、仕様を決めていきます。

工務店のメリットは、自由なデザインや間取りを実現できること。譲れないところは妥協せずに要望を伝え、世界で一棟のマイホームを目指しましょう。


具体的に決めていく要素としては、間取り・内装・外装・設備・家具など。


間取りは、部屋の大きさだけでなく、人とモノの動線を考慮するのが大切です。専門家と相談しながら使いやすい間取りを意識してみてください。


内装と外装は、デザインだけでなく機能性が重要です。

断熱性・気密性・調湿性・遮音性・省エネ性・耐久性など、快適さやランニングコストに影響するさまざまな要素が関係します。

高性能な内装や外装が標準でスペックインされているケースもありますが、特に重要視する項目がある場合は設計者に伝えておきましょう。


設備と家具は、ユニットバスやシステムキッチン、収納棚などを指します。人によって好みが分かれる要素であり、快適性に直結するものが多いため、自分の理想のイメージをしっかりと伝え、好みにあった製品を提案してもらいましょう。


 最終確認

仕様が決まると、設計者が図面をまとめます。

図面には、今までの打ち合わせの内容が記載されているので、間取り・内装・外装・設備・家具などに間違いがないか確認しましょう。

確認ができ最終図面を承認すると、行政手続きを経て、いよいよ着工を迎えます。


 工事

工務店は打ち合わせで合意した住宅性能を満足するため、万全の体制を期して工事にあたります。

注文住宅の工期は5〜6ヶ月が一般的。短工期の工事を得意としているか、丁寧な工事と検査を得意としているかで工期に差があります。 


工期が長い場合は、柱や梁といった構造部材の検査や、内外装工事後の気密測定など、さまざまな検査を実施し、設計図通りに施工されていることを確認しながら工事を進めます。


工務店によっては、これらの検査や監理の記録をデータ化を進めています。たとえば、さいが設計工務では、クラウドに保存した監理データをいつでも確認できるようにすることで監理の透明化を図っています。

住宅は竣工すると隠蔽されてしまう部分が多いので、これらの監理を確認できるのはメリットといえるでしょう。 


引き渡し

無事に竣工を迎え、内覧で問題ないことを確認すると、引き渡しとなります。

引き渡しの際には、家のメンテナンスに関する注意事項や、設備の取り扱い方の説明などがあるので、わからないことは積極的に質問してみてください。

マイホームを長く健全に保つために、しっかりと使い方や注意点を理解するのが大切です。 


また、ハイレベルな戸建て住宅の特徴である高気密・高断熱の住宅性能を十分に発揮するには、季節によって家の使い方にポイントがあります。快適に過ごすのに役立つ知識やアドバイスを聞いてみましょう。


 アフターサービス

工務店は、引き渡し後のアフターサービスを提供しています。

竣工後1ヶ月・3ヶ月・6ヶ月・1年で実施する定期的な点検をはじめ、修理や故障、リフォームの相談などが一般的なアフターサービスです。


 家は、竣工後の年数に応じてそれなりに不具合が生じるものです。

家を長く快適に使うには、ステージに応じた適切なメンテナンスが重要。アフターサービスはこれらに関する悩みを解決する手助けになります。

ぜひ積極的に活用してみてください。


 実績の多い工務店は、必然的にアフターサービスを扱ってきた件数も多くなります。

この経験はサービスの質に明確に表れるため、実績が豊富な工務店に依頼すると引き渡し後も安心して過ごせるでしょう。 


また、引き渡し後の修繕費は、家の竣工時の質の高さと相関があります。

独自の住宅性能を設けている工務店は、丁寧な工事と検査を実施するため、高いイニシャルコストで質の高い家を提供するのが特徴です。一方で、何十年たっても修繕工事が必要にならないので、ランニングコストが抑えられます。結果として、トータルのコストパフォーマンスはよくなる傾向があります。


おわりに

マイホームの検討を考え始めてから引き渡しまでの流れと、アフターサービスについて解説しました。

工務店には経験豊富なスタッフが揃っているので、マイホームを具体的にイメージできない方でも相談することで理想的かつ現実的な計画を進められます。

夢のマイホームを考え始めたら、ぜひ気軽に相談してみてください。


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筆者プロフィール
【フリーランスライター:オキハラ】構造設計を専門とする一級建築士ライター。東京大学・大学院にて建築を学び、大手ゼネコンに就職。構造設計者としてホテル・事務所・学校施設・研究所などの建物に携わってきた。現在は建築の専門知識を活かし、フリーライターとして活動中。建築・不動産・トレンド系など幅広いジャンルの記事を執筆している。


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