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キッチンはどうやって選ぶ?見た目や使い勝手を左右する素材選びのポイント

最近のキッチンはワークトップの素材のバリエーションがたくさんあります。水や熱湯、油、食器、包丁など調理中の汚れ・傷の影響を考えると、素材の性質を知ってしっかり選ぶことが大切です。


 綺麗で使いやすいキッチンにリフォームすれば、毎日の料理・お手入れがもっと楽しくなります。

キッチンのレイアウトはもちろん、「どんな素材のキッチンを選ぶか」はキッチンリフォーム成功のカギです。 

また、加熱機器は「ガス」や「IH」では使い勝手がかなり違います。それぞれの特徴を理解して、自分が思い描く使い方に近いものを選びましょう。


 今回の記事では、キッチンリフォーム前にはぜひ知っておきたいポイントを詳しくお伝えしていきます。






1.ワークトップにこだわりを。素材の選び方のポイント


キッチンを選ぶときにこだわりたいのが「ワークトップ」です。

キッチンへの理想は人それぞれ異なるため、自分のこだわりポイントに合わせて選ぶには特徴を把握しておくことをおすすめします。


 ワークトップとは?

ワークトップは、シンクと加熱機器(コンロ)の間をつなぐように取り付けられた“天板”のことを指し、カウンタートップとも言われることがあります。

 

・食材を切る

・調理したものを一時的に置く

・お皿に盛り付けをする

・洗ったものを置く

というように、調理や後片付けの家事と大きく関わる部分です。


 常に、熱や水汚れといった刺激を受ける部分ですから、お手入れしやすさ、耐熱性、耐久性などにもこだわることが大事です。

また、ワークトップはキッチンのなかでも面積が広く、キッチンの印象を左右するインテリアにもなります。見た目の好みなども選ぶときのポイントのひとつとして考えましょう。


 ワークトップは素材によって特徴が変わる

ワークトップは素材ごとに特徴が変わります。

それでは、主な素材「ステンレス」「人造大理石」「人工大理石」について見ていきましょう。


 ① ステンレス

水を吸い込まないステンレスは、お手入れしやすいのが特徴です。昔からの定番とも言える素材で、今もなお人気があります。熱さにも強いので、調理中の鍋を置いても割れる心配もありません。ステンレスの独特な風合いは、インテリアに高級感や、スタイリッシュな表情をもたらしてくれます。

 一方で水垢による汚れ、傷が目立つ点がデメリットと感じやすいでしょう。ただ、エンボス加工のタイプなら、傷や汚れの目立ちも緩和できます。


 ② 人造大理石や人工大理石

天然の大理石に手を加えた素材が人造大理石や人工大理石です。どちらも“人造”と“人工”でよく似た言葉ですが、厳密に言うと内容は異なります。

 粉砕した大理石に樹脂を混ぜた「人造大理石」、大理石に似ているけれど樹脂を主な成分としているのが「人工大理石」です。 

どちらも見た目がおしゃれというのが大きなポイントです。

最近では、ステンレスと同じように、ワークトップの定番素材となってきました。天然の大理石ではないので衝撃にも強く、樹脂が含まれていることでお手入れもしやすいです。 

ただ、熱い鍋による変色、醤油やソースなどをこぼして放っておいた後のシミに注意しなければなりません。

基本的にこまめにお手入れができれば、シミは予防できるでしょう。


③ セラミック

焼きものならではの質感を持つセラミックは、高級感や個性などが注目されている素材です。

熱さにも強く変形や傷もつきづらく、汚れにも強いので変色の心配もありません。高性能な素材と言えるでしょう。


 ④ タイル

ナチュラルなテイストでおしゃれや個性を演出できるのがタイルです。

タイルですから耐水性はもちろん、耐熱性にも優れています。


 シンクは…素材の違い

ワークトップと同じようにこだわりたいのがシンクの素材です。

ステンレス製は割れづらいものの、水垢が目立つことや傷がつきやすいこと、そして水跳ねの音も弱点となるでしょう。ただ、エンボス加工なら傷は目立ちにくくできます。

人造大理石や人工大理石はおしゃれですが、食後の食器を置いたまま、汚れている箇所を放置しているなどで跡がつきやすい難点もあります。

 

また、シンクの素材を「ワークトップと同じ素材のものにするか・違う素材にするか」も考えておきましょう。

ワークトップがステンレスの場合、シンクも同じくステンレスになります。一方、人造大理石・人工大理石の場合、「シンクがステンレス」というケースもあります。異素材にすることで継ぎ目ができるため、お手入れ次第では汚れやカビの心配もあるでしょう。

ただ、掃除をしっかりとできれば、それほど気にすることもありません。


 2.選ぶべきは「ガス」?それとも「IH」?


加熱機器についても、ガスコンロやIHのどちらを選ぶか考えましょう。 


ガスコンロの特徴と向いている人

ガスコンロは、“火”を使った本格的な調理ができるという特徴があります。

鍋を揺らして熱々な調理をしたいという希望も叶えてくれます。

しかし、鍋を乗せて火を受ける「五徳」の部分が汚れやすいため、「お手入れするのが好き」「汚れが蓄積しないうちに掃除できる」という人に向いている加熱機器です。


 また、停電時に調理機器が使えなくなるリスクを回避させたいときにもガスコンロは選択肢となるでしょう。


 ガスコンロは火を使うので暑くなるのではないかという心配もあるかもしれませんが、さいが設計工務の家なら高気密高断熱での家づくりをしているため、部屋の温度が一定。夏でも火を使ったお料理が苦になりません。


  IHの特徴と向いている人

火を使うことなく調理ができるのがIHクッキングヒーターです。コイルや磁力線に電気が流れて発熱する仕組みで、火を使わなくても基本的な料理は問題なく行えます。火事の心配がなく安全というのも特徴です。 


IHの魅力は、お手入れが楽な点ではないでしょうか。

トッププレートが平らなので、煮こぼれや具材の跳ねたものなども拭くだけでお手入れが完了します。気づいたときにサッと拭きとりながら掃除ができ、いつも綺麗に保てるので衛生的です。 


「ガスコンロの五徳のお手入れが苦手…」「見た目をすっきりさせたい」という人にぴったりな加熱機器です。また、子どもや高齢の方にも使いやすく安心して使えるのも魅力と言えます。 


まとめ


キッチンリフォームでキッチンを選ぶとき、どんなデザイン、インテリアと合うかなどのほか、素材の違いの特徴を知ることが大事です。


初めのうちはとにかく綺麗で輝かしい新品のキッチンも、

「お手入れしづらく汚れてしまった」

「いつの間にか傷がいっぱいついて後悔」

などのケースもあります。


キッチンを主に使う方の理想やこだわりを叶えられるように、キッチンの選び方などは施工会社に相談してサポートしてもらうと安心です。

 また、昔のキッチンではキッチンが独立しているタイプがよくありましたが、最近のキッチンはリビングと同じ空間にある「LDK」という間取りがスタンダードです。

古い時代によくあった「キッチンが寒い」という不満もあまり感じられなくなりました。


 さいが設計工務の高気密高断熱なら部屋の温度が一定となり、冬でもキッチンで使う冷たい水も苦にはなりません。

今回お伝えしたようなキッチンのワークトップの素材やコンロへのこだわりもプラスされ、“使うのが楽しいキッチン”へのリフォームも可能です。


 さいが設計工務の家づくりの特徴は、引き渡し後も長くお付き合いしてくれるアフターサポートです。キッチンや浴室、水回りはもちろん、リノベーションなどの相談にも対応してもらえるので安心感があります。



筆者プロフィール

【フリーランスライター:白井ゆう】これまでに不動産関連会社にて、リフォームや新築住宅に携わった経験を持つ。現在は、WEB業界で主に不動産分野をテーマとした記事を執筆するフリーランスライターとして活動中です。また、プライベートでは、昨年末に念願だった新築住宅が完成したばかり。家族とともに新生活を満喫しています。これまでの職歴や自分自身で経験した内容をもとに、家づくりにお悩みの方に寄り添ったお話をお伝えしています。

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